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UPALAのジュエリーができるまで【後編】

UPALAのジュエリーができるまで【後編】

UPALA(ウパラ)は、サンスクリット語で「宝の石」。マハラニが身に着けていた豪華絢爛なジュエリーにインスピレーションされ、モダンにリデザインされたジュエリーがそろいます。その制作過程を追う記事の後編となる今回は、キレイに削られた原石がリングに固定されて完成するまでを追いかけます。

原石を削る過程を追った前編はこちらから


地金を伸ばすのも職人の手仕事

石を削る工程と、地金を成形し石を固定していく作業は完全に分業されている。今回訪れた工場では、担当する職人はもちろんのこと、作業場も別の階に置かれている。まずは地金を溶解し、型に流し込んで棒状にしていく。熱をあてながら職人が投げ入れているのはホウ砂。地金の溶解に際してガスが取り込まれるのを防いでくれる。

棒状になった地金を延ばして、0.9mmのワイヤーを作っていく。上下にローラーが設置された機械に地金を通すことで、徐々に細く、長いワイヤーができあがってくる。

機械を通したワイヤーにさらに熱をあてて、何度も機械を通してさらに細く長くしていく。

直径幅ごとに穴のあいたこの道具に地金を通すことで、狙った太さのワイヤーに仕上げていく。今回は0.9mmなので、「.90」の上の穴を通していく。

薄く延ばしたワイヤーの先端を削り、先ほどの「.90」の穴にワイヤーが入るように調整していく。今回作業を担当していたのは21歳の青年職人。


ついにムーンストーンが指輪に

指輪のサイズに合わせて粘土を円筒の上に巻いて、さらにその上にワイヤーを巻きつける。ここからが最後の仕上げ作業。前編で紹介したキレイに削られた石を、ワイヤーに固定していく。ピンセットでひとつひとつセットし、レーザーで照射する。最後は粘土からも外して、ラストピースをレーザーで留めればUPALAのリングが完成。

カラフルな天然石がプレイフルに輝くUPALAのジュエリーが出来上がる過程に隠されているのは、熟練の職人による数々の手仕事。石を削る作業も、その石を地金に着けていく作業も、すべて人の手によって行われている。ひとつとして同じもののない「自分だけのお守り」になり得るのは、こんなふうに丁寧に作られたジュエリーだけが持つ魅力なのかもしれない。

photography & video : Anna Miyoshi (TRON)
text: Pierre la Roche

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