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Pasandのモノ作り② Pasandを支える女性たち

Pasandのモノ作り② Pasandを支える女性たち

Pasandのアイテムが生まれる現場を取材していて驚かされるのが女性の多さ。それは青山にあるオフィスを訪れても、生産拠点となっているインドを訪れても同じ。ディレクターのMAMIに話を聞くと、創業当初から働く人たちの仕事のやりがいと幸福度がバランスよく実現する環境づくりを意識していたそう。今回は、そんなPasandに携わる女性たちにフォーカスします。

Pasandの服作りの裏側を追った第1回の記事はこちら


井戸端会議をしながら
笑顔あふれる作業風景が

約1週間、延べ10社ほどの工場を巡る今回の取材で何度も目にしたのが、女性たちが車座になって作業をする風景。ある時は和気あいあいあとおしゃべりをしながら、時には黙々と手を動かし続ける姿がそこにはある。彼女たちの多くは家に伝承される技術を幼い頃から身につけ、長年同じ仕事を繰り返すことでクオリティの高いPasandの服づくりを支えている。

ランチを食べながらこちらに笑顔を向けてくれたのは、取材先の工場がスタートした2007年当時から勤めるベナ。15年以上、完成した製品の最終的な手直しや補修をするポジションで活躍。

Pasandのバッグ作りに使われているクロシェ編みとマクラメ編み。10時間かけてバッグの半分が編み上がるような、繊細かつ手の込んだ技術を担当しているのはサヒーバとグラーシェ。インド北部のムザファナガルのヴィレッジで生まれ育った2人は、家に伝承されてきたこの技術を子供のときから受け継いでいる。


男性の現場とされてきた領域にも女性の姿が

年々女性従業員の割合が増えているインド国内の工場のなかでも、ジュエリーの現場は男性社会が色濃く残っているという。そんななかでも、UPALAの生産工場では女性が活躍する機会が増えている。

きっかけとなったのはコロナ禍。インドでもロックダウンが施行され、これまで活躍していた男性職人の多くが地元の村へ帰郷したことで、女性の職人を雇うことにしたそう。それ以降、男性の現場とされていたジュエリー作りの現場にも女性が増え、今回訪れた日もブレスレットを作る3人組が。

実際に手を動かしてモノ作りをする職人以外にも、多くの女性たちがPasandを支えている。例えば職人や縫いあがった服を管理する立場の人や資材を渡す係、サンプルや量産体制の管理をする人たちが各工場で活躍している。


インドと日本の距離を
近づける女性スタッフの存在も

上の写真はアイテムのサンプル制作や量産体制を管理、ハンドリングしているラブリーン。そして下の写真で日本のスタッフとサンプルチェックをしているのがアミラとそのアシスタントのピンキー。3人ともPasandのアイテムを専属で担当している。MAMIをはじめ、Pasandのデザイナーが工場を訪れると、まずはチャイでおもてなしが始まる。そして何気ない世間話や「前回訪れた時はこんなモノなかったのに」という他愛のないおしゃべりからは、インドと日本の距離の近さ、信頼関係の深さが垣間見える。

Pasandが理想とするのは、社員や工場で働く一人一人に愛情が行き届き、仕事を好きになってやりがいを持って働ける環境があること。その結果として、モノ作りの現場からお客様に直に接するサービスまで、すべてがポジティブな連鎖で繋がること。

その理想に少しずつでも近づいていることを、モノ作りの現場に集う女性を写した7枚の写真が示している。

Pasandの服作りの裏側を追った第1回の記事はこちら

photography: Anna Miyoshi (TRON)
text: Pierre la Roche

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