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職人の手仕事が宿るアップサイクルアイテム

職人の手仕事が宿るアップサイクルアイテム

どれだけ「無駄を少なく」と生産工程を精査しても、洋服のパターンに合わせて裁断したときに生まれてしまう残布。Pasand by ne Quittez pas(パサンド バイ ヌキテパ)では、アップサイクルな取り組みとして、バッグやポーチを作っています。ワンピースに手仕事を施す職人が、同じ場所で同じ手を使って完成させるアイテムたち。クオリティに妥協をしないモノ作りがそこにはありました。


端切れを縫い合わせるのも
技術を持った職人の手仕事

Pasandのモノ作りを支える拠点のひとつがインド・ニューデリー。今回取材に訪れた9月下旬でも常時30℃を超え、屋外にいると茹だるような暑さに包まれる。工場に一歩足を踏み入れると、多くの職人が真剣な眼差しで手元に置いた生地と向き合っている。パターンを引く人に、裁断をする人。緻密に引かれたラインに沿ってカットされた生地でも、どうしても端切れは生まれてしまう。その端切れを集めて、バッグやポーチのパターンに合わせてサイズを調整し、一箇所に残布がまとめられていく。


すべてのアイテムに人の温もりを感じる

この写真は、残布を使ったポーチを仕上げていく職人たちの姿を撮ったもの。黙々と作業を進める職人たちの多くは、カメラに気がつくと笑顔を向けてくれる。これもインドの工場で出会える心温まる瞬間のひとつ。Pasandのアイテムには、必ずと言っていいほど作り手の思いが込められていることを取材のたびに感じることができる。

チャックの縁やパイピング部分を異なる布で縫い合わせていく。職人の後ろに吊るされた膨大に見える生地も、瞬く間にポーチの一部となって見る見る形を変えていった。


ショッパーの取っ手ですら
熟練の職人が手がけている

Pasandで買い物をした際、商品を入れるショッパーの取っ手部分を縫い合わせているところ。この作業も普段はワンピースやトップスのギャザーなど難易度の高い作業を担当する職人が手がけている。簡単に作れるモノだから…という妥協はそこには見つけられない。

この日バッグを制作していたのは笑顔が印象的なashok kumalさん。限りある資源を無駄なく使いたい、その気持ちを前提としながら、ほかのアイテム同様に職人の手仕事が生かされている。“残布を使って”というありがちとも受け取れるフレーズだけれど、今回紹介したポーチとバッグには、Pasandが大事にするモノ作りの姿勢に裏付けられたクオリティがしっかりと反映されている。

photography: Akemi Kurosaka

text: Pierre la Roche

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