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Technic Vol.7 Digital Embroidery / デジタル刺繍

Technic Vol.7 Digital Embroidery / デジタル刺繍

これまで紹介してきたPasand(パサンド)で採用されているいくつかの刺繍とは異なり、現代の技術の進歩によって普及してきたのがデジタル刺繍。コンピュータ制御の機械で刺繍を進めていくので、広範囲に高精度なデザインを可能にしています。正確無比なデジタルの作業現場と、そこにいるチャーミングな現地スタッフを追いました。


東京から届いたデザインを デジタルに変換

デジタル刺繍とはいえ、まず必要になるのがアナログで作成されたデザインの原画。東京のオフィスでPasandのデザイナーが手描きしたイラストがインドの工場に送られ、デジタルデータに変換される。デジタルデータとは言うものの、デザイナーがイメージする刺繍の色合いや、洋服全体に対するサイズ感など、お互いの好みやクセを理解したスタッフ同士だからこそコミュニケーションが成立している。


オペレーターが確認しながら 刺繍がスタート

デジタル刺繍機をコントロールするオペレーターの腕も重要。機械のコントロールにも腕が必要で、下の写真のようにクロスに刺繍ができるのは、工場、オペレーターがともに高い技術を持っているからこそ。

ハンドで刺繍しているかのような立体感。手仕事で育まれてきた刺繍文化の良い部分を残しながら、デジタル技術だから実現できる正確性、効率化を実現している。

繊細な刺繍に対して生地が柔らかくズレやすいので、ビニール加工をして機械を動かしていく。


自らの工場で生まれる 洋服を誇らしげに

できあがったワンピースを撮影しようと、工場のスタッフにサポートを依頼。服を見つめる眼差しから、デジタルといえど丁寧にモノ作りに取り組んでいる姿勢や誇らしさが伝わってくる。

守衛として工場前に立っていたお兄さんの頭にはピンクのターバンが。Pasandの服作りにもつながる、見ているだけでハッピーになれるような色使いの伝統がこんなところにも。

photography: Anna Miyoshi (TRON)
text: Pierre la Roche

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