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Technic Vol.5 Pin Tuck / ピンタック

Technic Vol.5 Pin Tuck / ピンタック

「タック」とは縫い込むこと。つまりピンタックとは、ピンのように細かくつまんだひだのことを言います。Pasand(パサンド)が採用するピンタックは、もちろんインドの職人によるもの。手仕事でしか成しえない、細幅で繊細なデザインが特徴です。


ピンタックは1着あたり4〜5時間

ピンタックの最初の工程は、型紙に合わせて生地に線を引いていくところから。生地をパターンに合わせてカットしてからピンタックをするとどうしてもズレてしまうため、まずはミシンで作業を進めていく。

冒頭の動画からも伝わるように、ピンタックの作業はとても繊細。20年以上スティッチングを担当している熟練の職人が満を持して担当する技術で、工場に所属するスティッチングの職人70人のうちの20人ほどしか扱うことができない。

縫う幅が非常に狭いため、ピンタック専用の抑え金を使って4〜5時間、延々とこの作業を続けていく。「途中でストライプに見えてくるんだよ」とは職人の談。それほどに集中して、繊細なデザインを仕上げていく。


同じフロアではシャーリングも

細かいギャザーを寄せる加工のシャーリングも同じフロアで作業されている。

青いラインは、ミシンを動かしていくためのガイドライン。これに沿って縫っていき、ケミカルウォッシュをかけることでガイドラインの青を消してシャーリングが完成。

photography: Anna Miyoshi (TRON)
text: Pierre la Roche

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