ニュアンス豊かなゴールドモチーフがきらめく“箔プリント”は、インドの伝統的なテクニックのひとつ。〈Ne Quittez pas〉でも様々なアイテムで、この箔プリントを取り入れています。

インドでラッキーカラーとされているゴールドは、インドの装飾文化にとって欠かせない色。古くから女性の民族衣装であるサリーの刺しゅうやインテリアなどに多用されてきました。

繊細にきらめくゴールドの箔プリントも、その伝統を受け継ぐ装飾のひとつです。かつての伝統的な手法では、ゴールドの染料を用い、ブロックプリントまたはスクリーンプリントを使って、ひとつひとつ手作業でプリントしていました。華やかなのでパーティや結婚式用のサリーで使われることが多く、ペイズリー柄や花柄が人気です。

最近ではプレス機で仕上げた箔プリントが、デイリーウェアやライフスタイル雑貨といった日常の幅広いシーンで親しまれており、コットンやレーヨン、シルクなど、バリエーション豊かな素材で登場しています。

今春夏の〈Ne Quittez pas〉イチ押しのこちらのドレスも、エキゾチックなアラベスク模様を箔プリントで描いた華やかな一枚。肌に心地よいコットンボイルに、箔プリントをほどこしました。リラックスした着心地ながら、光を反射してキラキラときらめくモチーフが、他にはないスペシャル感を醸し出します。

華やかでありながら主張しすぎることなく、そのモダンで上品なきらめきは、大人の女性に相応しい仕上がり。ミントグリーンやピンク、ホワイトなど、淡いカラーにプリントしたデザインは、コントラストがつきすぎず、光のオーラをまとったような印象美人を演出してくれます。

肩肘はらずデイリーユースしやすいのに、1枚でドラマティックに着映えする…。そんなデザインを探している方は、ぜひ箔プリントのアイテムをチェックしてみてください。

Text : Makiko Awata