柄が浮かび上がるように、立体的にモチーフが織り込まれたレーヨンジャカード。上品な光沢と落ち感が美しいレーヨン素材を用いたジャカードは、モチーフの陰影が美しく際立ち、単色使いであっても華やかで特別なムードを醸し出してくれます。

“ジャカード”は古くから、サリーやクルタといったインドの民族衣装に使われる伝統的な生地です。かつては手織りでひとつひとつ丁寧に織り上げていましたが、今はコンピューター機能を搭載した機織り機（はたおりき）を使って生地を作ることで、デイリーウェアにも多様されるようになり、ファッション界にもその人気が広まりました。

今でも結婚式や格調高い特別な催しでは、手織りのジャカードで仕立てたサリーを着用しており、そのきらびやかで美しいジャカードはインド文化に深く根付いています。

そんな伝統的な生地のエッセンスを取り入れたレーヨンジャカードを、〈Pasand〉ではオリジナルで製作。手の込んだ美しい素材感のムードはそのままに、単色使いや遊び心ある配色でモダンにアップデートした生地を、ドレスやスカート、パンツ、小物などで表情豊かに用いています。また、カンフーシューズやポーチにはシルクのジャカードを使用することも。

Pasandのジャガードを使ったアイテムは、光沢と陰影によるモチーフが美しく、柄物が苦手な方にも上品にトライしていただけると好評。スタイリングがシンプルになるこれからの季節に向けて、１つ持っているとワードローブがリフレッシュするのでおすすめです。

Text : Makiko Awata